なーるほどね!
2009-10-09


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台風の影響で、札幌は一日雨でした。この2,3日で気温が一気に下がり、衣替えをし、暖房を入れました。

昨年の今日はドイツのケルンに滞在中。世界文化遺産に登録されているケルン大聖堂は、ゴシック様式の教会建築物として世界最大です。尖塔の高さは157メートルあり、どうやっても建物全体を写真におさめることができませんでした。「ケルン」は日本語読みで、ドイツでは「コロン」。最近になって知ったのですが、オーデコロン(Eau de Cologne、フランス語で「ケルンの水」)の発祥の地であり、18世紀に世界最古の香水工場がつくられたのがケルンです。

ケルン滞在中に風邪をひいて元気をなくしてしまい、その上、宿があんまり上等でなかったことや、夕食を買おうとしたグロッセリーで英語が通じなくてなかなか欲しいものが買えなかったことや、大聖堂の周辺はスリが多いだとか物乞いがいるだとかで落ち着いて観光できなかったことや、あれやこれやであんまり楽しい思い出がありません。残念。
写真は、道端の果物屋さんで売られていたKaki。ドイツでもそのまま「柿」なんですね。
ドイツは、深紅の蔦の葉、黄色い木の葉、落ち葉いっぱいの道、晩秋のひんやりした空気や日中の暖かい日差しが懐かしいです。あ、これらはみんな今の札幌そのままですよ。ミュンヘン(ドイツでは「ミュニーク」)のオクトーバーフェストも、ミュンヘンと姉妹都市の札幌のお祭り「オータムフェスト」も、先週日曜日に終わりました。

オクトーバーフェストの解説を知恵蔵ウェブ版に書きました。以下、最近書いた用語解説一覧です。
*7人制ラグビー(→2016年夏季オリンピックの正式種目になるかどうか、本日のIOC会議で決まります)
*オープンウォータースイム
*ウサイン・ボルト
*オクトーバーフェスト
*プロボクシングの階級制
→検索はkotobank(ことばんく)


先週、札幌の空にめずらしい色と光のショーを見て興奮していたその翌々日、ランニングの途中でちょっと立ち寄ってみた円山動物園で、「雪氷楽会(せっぴょうらっかい) 雪と氷のふしぎを一緒に考えよう」という催しが行われていました。ちょうど札幌で日本雪氷学会の学会大会が行われ、社会へのアウトリーチ活動として行われた関連イベントです。動物園の屋内外のスペースにたくさんの展示ブースが出て、研究者の方がおもしろい実験や観察を見せて説明をしてくださいました。
こういうサイエンスコミュニケーションの活動はずいぶん広がってきて、方法も工夫されるようになりましたね。
私はサイエンスコミュニケーションを仕事にしている者として、また気象現象の一ファンとして、関係するブースでいろいろ質問してみました。その結果、いくつか「なーるほどね!」と納得できたことがあり、とてもうれしくなりました。

☆ギモン1・・・暈(かさ、ハロ)や環天頂アークは正六角形の断面をもつ氷の結晶を太陽の光が通過するときに屈折してできますが、どうして正六角形の結晶ばかりたくさん空にあるのかな? 雪の結晶のようにいろいろな形のものがあるときれいに屈折しないのでは?

★わかったこと・・・上空では氷の結晶(氷晶)は単純な正六角形をしています(平板状のものと、柱状のもの)。地上に雪として落ちてくる間に、花のような結晶になるのであり、雪にならない季節には、氷は気温の低い上空でのみ、一様の単純な形の結晶として存在できます。そこに太陽の光が差し込むと、きれいにそろった屈折光となってハロやアークが見られます。

☆ギモン2・・・虹はすぐ消えてしまうのに、サンピラー(太陽柱)は長い時間見えるのはなぜ?→ カナダのスキー場ではじめてサンピラーを見たとき、午前中いっぱい見えただけでなく、夕方にも別な方向に見えていました。


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